ベッドの海、シーツの波。 | 青パパの無限増殖ver.187

ベッドの海、シーツの波。

大貫 妙子
ベッドアンドブレックファスト
今までの旅行で狭い部屋に泊まることはあっても狭いベッドに寝たことは記憶になく。
カオサンで泊まったやたら天井が高いのにベッドの幅しかない部屋は衝撃。当然、窓などなく、ドミトリーに於けるプライベートの排除など可愛いもの。カプセルホテルも快適に思える壁の圧迫感。天井だけは三メートル以上あったような。部屋と言うより穴蔵ないしは天井裏?
ベトナムの沿岸の街、ラック・ヤーの部屋も容積的には近く、ベッドとミニテーブルの幅、テレビがある分、孤独感は軽い。メコンデルタでは安さばかり追求し、清潔、衛生と
無縁なミニホテルばかり泊まり歩いていました。エアコンはなし。日記を書いては泥のように眠る旅の日々。
ならばエキストラベッドで眠るつかの間の窮屈さは我慢出来るはず。エアコン・テレビ・冷蔵庫・バスタブがある部屋なんて旅人の時分は不相応にしか思えませんでしたし。「部屋でくつろぐ」余裕がなかったから?
ムイネーでのエキストラベッドは身長170に満たない私でも足が出てしまう。子供用なら代わりにソファでもあればいいのに。悲しいかな、胎児のように縮こまり眠る習慣が身につき、寝相も悪くない。多少うなされるにしろ。