見る前に跳べ | 青パパの無限増殖ver.187

見る前に跳べ

日垣 隆
エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言

木枯らしに身体を縮み上がらせ、朝の冷え込みに閉口し、怠惰に毛布の海に溺れていたくなる。
惰性という悪魔に魅入られると、ささやかな情熱すら疎ましく感じられ、恣意的に停滞の途を歩んでしまう。絶望の崖までは至れない果てしない回り道、。
読書の快楽が苦痛になっても活字中毒者は本を手放せない。松野大介「芸人失格」「TVドラッグ」「路上ども」、高橋源一郎「ミヤザワケンジ・グレイテストヒッツ」、重松清「疾走」、東野圭吾「幻夜」はじめ、日に数冊は読み漁る。
所謂「落ち込み本」には手が伸びず、やはり「少し疲れ」ただけなのだ。納得させるように田中康夫を借りこむ。永遠の「なんとなく」「皮膚感覚」を検証しようと。日垣隆「売文生活」を読んだら大学の大先輩だとわかる。「買ってはいけない」の舌鋒という思い込みしかなく。二人とも法学部。二人の気概は見習う可き、枝葉末節は眼をつむって。隙間だらけのブログを埋める。