青パパの無限増殖ver.187 -28ページ目

サイゴンのカフェに関する考察

毎日、お客さんにはベトナムコーヒーをサーブしていますが、自分で飲むことは少なくなりつつあります。サイゴンにいた頃は一日四、五杯は飲んでいたというのに。
飲む場所もファンの回る近所のカフェ、当時精力的に全国展開を続けていたチュングエンコーヒーのチェーンのカフェ、エアコンの効いたビリヤード場…馴染みのカフェを除いて、エアコンのない場所ではコーヒーは飲みませんでした。雨後の筍の如く拡大していたチュングエンコーヒーのチェーンに関しても出来るだけ高級なカフェを選んでいました。
あとは清潔感のある制服を纏った愛らしい女の子がいるカフェ。外国人向けのカフェの大半は制服を導入していました。
カフェでかかっている音楽はベトナムの歌謡曲でカラオケのためにCDを買い集めていたので抵抗はありませんでした。有名無名の歌手が入れかわり立ちかわりステージに立つ音楽カフェに通っていた時期もありましたし。
いつも文庫本、ベトナムの新聞を持ち歩いていたのでカフェは読書の快楽を得られるオアシス、人間観察の場でした。肝心のコーヒーに関してはほとんどこだわりがなくオーナーに教えられたようなものです
著者: 堀江 敏幸
タイトル: 熊の敷石

大雪

予報通り大雪が降りました。三月にこれだけの量が降るのは七年ぶりとのことです。冷え込みも厳しく花粉症も吹き飛んでしまいそうです。
さて、ベトナム語にも当然雪という単語はあります。北部の山岳地帯でしか見られない、つまり大部分の人が実際に雪を見たり、触れたりしたことがないわけです。そうなるとシニフィアン、シニフィエの健全な結び付きが損なわれている、イメージが伴わない単語と音としての「雪(tuyet)」が存在していることになります。しかし、私達が日常触れていることばも同じかもしれません。
ちなみにこの前の冬季アジア大会のアルペンスキーにベトナムの選手が初参加しました。様々なスポーツを楽しめる環境が整いつつあるのでしょう。
著者: 松浦 理英子
タイトル: ナチュラル・ウーマン


ベトナムを遠く離れて

フランスの映画監督
著者: ジャン・リュック・ゴダール, 奥村 昭夫
タイトル: ゴダール・映画史 1 (1)
の映画の題名ではありません。私の働いているベトナム料理ドゥドゥサンにはたくさんのベトナムの方が関わっています。オーナー、従業員、取引先、その家族や友人を含めると膨大な数の人とのつながりの上に成り立っているわけです。多くの人たちはベトナムを遠くはなれた日本で生活しています。私も頼まれて帰化や永住者、定住者の手続きを手伝ったりすることがあります。記入の仕方を教えたり、提出書類の翻訳など簡単なものだけですが、日本で外国の方が暮らすのは決して簡単ではないな、と感じます。外国人登録証の延長のために自分の出生届だけでなく、両親の結婚証明書及び出生届まで必要なのですから。
 入国管理局の手続きがもう少し簡略化され、定住、永住への基準などがより明確になれば、ベトナムの方だけでなく、日本在住の外国の方が住みやすい国に変わっていくはずです。海外から多くの労働者を受け入れられざろえない状況を鑑みても行政の不寛容は日本の対応の遅れだけを助長していくだけでしょう。外圧があって始めて日本人は日本人であることを意識します。それはインターネットのボーダーレスな環境とは対極にあります。日本人の意識はいまだ明治のままなのかもしれません。

あいまいなサイゴンの私

その時読んでいたのはポール・オースターの「リヴァイアサン」の原書でした。一日20ページ平均で二週間はか付き合えました。阿部和重の「インディヴィジュアル・プロジェクション」、ミラン・クンデラ「不滅」もよき友でした。
本来の帰国日、寝坊してユナイテッドに乗れなかった私は、ドンムアン空港でチェンマイ行きの首相専用機がテロのニュースを目にしました。空港のロビーで流れるCNNを眺める職員達からは緊張感がすっぽり抜け落ち、そこだけは遠く離れた異国で四年前に私はサイゴンを離れました。大量のCDや文庫本を処分し、バンコクへ飛んだものの、チケットの日付の関係で帰国したのは三月四日でした。日本から来た友人たちと食事を楽しみ、パッポンを観光したり、ラオスとの国境近くの街ナコンパノムに滞在して過ごしました。
した。
私が帰国した後もサイゴンに根を張った友人諸氏は数多いです。ネットカフェを経営するS氏、旅行会社を経営するS氏、ネットでアオザイを販売するI氏、付き合いのいいU氏、N氏。
彼らの顔を思い浮かべるとあいまいなサイゴンの私は相変わらずあの強い陽射しの下にいる気分に陥ります。
タイトル: エンド・オブ・ザ・ワールド
著者: 岡崎 京子
(Special edition)

テト(旧正月)

ベトナムも中国と同じく旧暦です。私は足掛け五年ほどサイゴンに住んでいましたがテトは二度しか体験していません。サイゴンだとテト休暇で大半の人が帰省してしまい、ゴーストタウンと化します。開いてるのは外国人旅行者が集まるファン・グー・ラオ、デ・タム近辺くらいです。
普段は喧騒に溢れたベン・タン市場も開いてるのは金屋くらいです。コーヒー一杯飲むにも、フォー一杯食べるにも苦労します。しかも値段はテト価格で割増。在住日本人がタイやカンボジアに足を運ぶのも無理からぬ道理なのです。
四年前のテトは馴染みのカフェでお年玉を配りトランプに興じて過ごしました。一回千ドンの小博打。それでもコーヒー四、五杯飲めるくらいは勝ったはずです。お年玉は次の日には、綺麗に洋服やアクセサリーへ姿を変えていました。お礼に神様にあげた果物を剥いて頂いたような。
そのカフェも二年前に閉店しました。昔のことを書くと決まって最後は感傷的になるから想い出って残酷過ぎます。
著者: 蓮見 圭一
タイトル: 水曜の朝、午前三時

戸塚からネットまで

JBTsh0017.jpg日立労組FHGWUの会報に戸塚のお店として紹介して頂きました。デザートサービスのクーポンもついてます。オーナーと相談してネット上からも展開を進めて行きますのでよろしくお願いします。ブログの幅を拡げるべく!

 

 

 

 

 

 

 

著者: 中原 昌也
タイトル: 子猫が読む乱暴者日記

よくある質問Q&A

著者: 中沢 新一
タイトル: チベットのモーツァルト
Q
営業時間は何時から何時までですか?
Aランチは午前11時半から午後2時半まで、夜は午後5時から午後12時までです。日曜日定休日で祝日は営業いたします。
Q駐車場はありますか?
A店の駐車場はありませんので近所のコインパーキングをご利用下さい。
Q予約はできますか?
A電話(0458625309)でもブログからでも予約お待ちしております。
Qコースはありますか?
Aお客さまの予算に合わせて2500円前後からお好み・お任せでコースをお楽しみ頂けます。
Q辛い料理、パクチーなどが苦手なのですが。
Aお客さまの嗜好に合わせて調理いたします。事前に申し付け下さい。
Q個室はありますか?
Aベトナム直輸入の家具で彩った部屋があります。四名さまから十名様までご利用可能です。時間制限はありませんのでゆっくり楽しい時間をお過し下さい。

メニューの補足

今日で長かったメニューの紹介もおしまいです。新メニューが登場次第随時お知らせします。
腰を据えて飲みたい人のために。
ドゥドゥサンおすすめカクテル
マリブマンゴー 500円
サイゴンレディ 550円 ネップモイ(もち米酒)・ココナッツジュース・ココナッツミルクをシェイクした爽やかな甘みのカクテル
サワー
ウーロンハイ 400円
レモンサワー 400円
ライムサワー 400円
グレープフルーツサワー 400円
桃サワー 400円
カシスサワー 400円
梅サワー
400円
巨峰サワー 400円
梅酒ロック 450円
著者: 矢作 俊彦
タイトル: ららら科學の子

戸塚オリジナルメニュー

息の長い本店だけのメニュー。お酒類は御愛嬌とでもいいましょうか。日本酒も楽しめます。
豚と茄子のナンプラ炒め 豚バラと茄子をナンプラー、オイスターソースで炒めました。 700円
トマトの卵とじ 細かく刻んだトマトを卵で綴じたあっさり風味。 600円
マーカレー豆腐 700円
マーカレーライス 800円 見た目はマーボ豆腐、味はココナッツ風味のカレーです。
八海山 680円
熱燗 450円
マリブオレンジ 500円
マリブコーラ 500円
マリブミルク 500円
ジーマ 500円
著者: ドナルド・バーセルミ, 柳瀬 尚紀
タイトル: 死父

牛丼いや吉野家の話

「花と蛇」はじめたくさんの代表作を持つ小説家、団鬼六のエッセィにも吉野家が登場します。団鬼六は牛皿をつまみに冷酒を数本飲むのが楽しみで、吉野家では一人で飲める冷酒の本数が決まっていたので飲み過ぎることもなくほろ酔い加減で帰れるのが気に入っていた理由でした。牛丼ではなくて牛皿ですが、豚丼が登場してからは団鬼六のように豚皿をつまみに冷や酒ないしはビールをすする年輩の方の姿も目に見えて減ったように思います。アルコールを注文する是非はさておき、豚丼にはない魅力を牛丼が放っていたんでしょう。
個人的な話になると学生時代、徹マン明けに吉野家へ行って勝った人間が負けた人間に牛丼を奢るルールがありました。当時住んでいた寮の近所にはなかったので勝った人間の車で行き、役満を振った後輩が一杯一万円の牛丼と嘆く様子を脱力感を纏った頭でぼんやり眺めていたのでした。
現在、食べることが出来ない吉野家の牛丼の価値っていくらなんでしょう?
著者: 岡崎 京子
タイトル: リバーズ・エッジ